株式会社sMedio(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩本 定則、東証マザーズ:3913、以下sMedio)は、西松建設株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙瀨 伸利、東証1部:1820、以下西松建設)が推進する「山岳トンネルAIソリューション」の品質確保のための要素技術である、覆工コンクリートの表層品質をAIで評価するシステム"A.E.s.SLiC(イースリック)"を共同開発しました。
覆工コンクリートとは、掘削したトンネルの内側を覆うコンクリート面のことで、今回開発した"A.E.s.SLiC(イースリック)"は、覆工コンクリート面を撮影した写真データから、AIが仕上り品質の良否を部位ごとに点数評価できます。これにより、施工上の品質課題の抽出および施工改善策の検討に役立てることができます。
sMedioは今回の共同開発において、タブレットアプリ、Webアプリ、クラウドシステムとAIの開発を行いました。
クラウド上で動作するAIは、覆工コンクリートの6つの評価項目である(1) はく離、(2)気泡、(3)水はしり・砂すじ、(4)色むら・打重ね線、(5)施工目地不良、(6)検査窓枠段差について、自動的にスコアの評価を行います。
現在は、これらの評価項目について、各現場で、現場担当者による目視による評価が行われていますが、担当者による評価値の個人差が発生し、評価結果にばらつきが発生していました。そこで、今回のAI開発において、西松建設が撮影した複数トンネルの覆工コンクリート写真に紐づく教師データは、一貫した評価結果となるよう繰り返し検討され、AI評価結果は、個人のばらつきのない、一定の評価値を出力できるようになりました。AIの評価精度を上げるため、画像処理による深層学習の最適化と機械学習によるスコア評価基準の傾向分析を実施しました。
また、覆工コンクリートの写真とスコアはクラウドで保管、データベース化されることで、これまでの課題であった、データ活用のための作業の効率化を図ることができるようになりました。
"A.E.s.SLiC(イースリック)"のシステム構成
sMedioは、建設現場における様々なシーンをAIにより評価する技術の向上を図り、課題解決に有効なトータル・ソリューションを提供してまいります。
sMedioについて
sMedioは2007年の設立以来、マルチメディア、無線接続技術関連ソフトウェアの開発力で高い評価を獲得しているソフトウェア開発会社です。「デジタルトランスフォーメーションの加速」をミッションとし、近年はAI(人工知能)による映像解析、IoTプラットフォーム製品、セキュリティ関連技術に事業分野を広げ、ソフトウェアによる新たな価値の創造に取り組んでいます。
問い合わせ先
株式会社sMedio URL https://www.smedio.co.jp/
担当:林・園田 e-mail: press@smedio.co.jp TEL: 03-6262-8660 FAX: 03-5540-0211
〒104-0033 東京都中央区新川2-3-1 セントラルスクエア8階